アクセント
さて、前ページをふまえて私なりのverbalなoutputについてのポイントを書いてみます。この領域は他にそれらに特化したすばらしいサイトや教材もありますので各論はそちらを参照していただくことにして、自分なりに私が経験的に思う、重要なポイント、そしてそれは何故なのかを主に触れていきます。
- アクセントが大事だと思うということは前にも(背景抜きで)言いました。何故大事だと思うか?といいますと:
- まず一つは母国語の日本語の特徴です。日本語は他言語にくらべてフラットな言語です。もちろんアクセントもイントネーションもありますがその度合いは大体の他言語よりも、より平坦です。
- 日本では一時期頃から、何でもかんでも「尻上がり」気味に単語を発音するのが若い世代でブームになってきましたね。よく聞いてもらうとお気づきかもですが、実は「尻上がり」というよりも、もともと「尻下がり」だったアクセントがより「フラット」になっているだけなんですが。「テレビ↓」だったのが「テレビ→」って感じです。聞きかじりですが日本語には元来、単語が日本語として定着していくにつれフラット化していく傾向があるそうです。「でんわ→」などがいい例です。(もちろん、前述のブームにも似た行き過ぎ現象は辟易でしたが)。言い換えれば日本語にはアクセントに対しては元々フラット気味であるということに加え、比較的おうようでflexibleなところがあるように思うわけです。
- ところが英語をはじめとする他言語ではアクセントにはとてもstrictです。趣味やブームで変化する物ではなく、アクセント自体がその単語の意味を司る一部といってもいいでしょう。タイ語や中国語などがいい例ですね。英語もそうです。ブームでだんだんアクセントが変化するということは皆無では無いにしてもほとんど無いでしょう。
- ということで日本人が英語を含む他言語を習得する場合には、それだけ意識してアクセントを重要視する必要があるということがひとつ。アクセントを間違えても通じるケースも多々ありますが、これをやるといくらすらすらとしゃべれるようになっても、相手には決して「知的」に聞こえません。それはビジネスでは大事な要素です。
- もう一つは発音に与える影響です。アクセントをよくふまえておかないと効果的な発音につながらないと思います。アクセントを重要視していない人は往々にしていつまで経っても発音もいい加減だからです。次ページでその辺を。